Webマーケターのためのnote活用術|note × LP戦略|記事を資産化して売上につなげる方法
noteを書いているのに、LPの成約率が上がらないと感じている方へ
noteをがんばって更新しているのに、なかなか売上につながらない。
LPも作ってはいるけれど、アクセスが少なく、成果が見えにくい。
そんな「もやっと感」を抱えたまま、SNSとnoteとLPを「なんとなく」回しているWebマーケター・広報・営業の方は多いと思います。
実は、noteもLPもそれぞれ単体で頑張らせようとすると、どうしても限界があります。
一方で、役割をきちんと分けて「note × LP戦略」として設計すると、
- LPの成約率が上がる
- 「買うつもりゼロ」の人が、じわじわファン化していく
- 記事が“短命な投稿”ではなく、長く働く資産になる
といった変化が起こります。
この記事では、
- なぜnoteはLPと相性がいいのか
- noteを「教育コンテンツ」としてどう設計するか
- note × LPで売上につなげる導線設計
- BtoB企業・講座・オンラインサービスなどでの応用パターン
を、Webマーケ初心者の方でも実践しやすい形にかみ砕いて解説します。
note × LP戦略とは何か?

まず、「note × LP戦略」という言葉のイメージを揃えておきます。
ここでの定義はとてもシンプルです。
- note:見込み顧客と“関係性”を育てる場所
- LP:見込み顧客に“決断”をしてもらう場所
この2つを、
- バラバラに使うのではなく
- 役割分担させて
- 意図を持った導線でつなぐ
それが「note × LP戦略」です。
言い換えると、
noteで「理解」と「共感」をつくり、LPで「申し込み・購入」という“最後の一歩”を後押しする
そんな流れを、意図的に設計していく考え方です。
なぜnoteはLPと相性が良いのか
noteとLPは、一見まったく違う媒体に見えます。
しかし、マーケティングの役割で見ると、実はかなり相性が良い組み合わせです。
読者が「売り込み警戒モード」ではない
LPは、どうしても「売られそうだな」という空気を感じやすいページです。
一方noteは、
- 学びのために読む
- 興味のあるテーマだから読む
- その企業や人の考え方を知りたくて読む
という、自発的で前向きな動機で開かれることが多い媒体です。
この「前向きさ」が、
- 細かい説明を読んでもらえる
- ストーリーも受け取りやすい
- 感情が動きやすい
という状態を生みます。
ここで“理解”と“納得”をつくってからLPに進んでもらうことで、成約率が大きく変わります。
ストーリーと相性がいい
LPにもストーリー要素は入れられますが、どうしても「売るための物語」に見えがちです。
noteは、もともと読みもの文化があるため、
- 開発ストーリー
- 制作者の葛藤
- 顧客とのエピソード
といったストーリーを自然に書くことができます。
ストーリーは、
- 「商品そのもの」ではなく「商品を選ぶ理由」をつくる
- 「価格」ではなく「価値」に目を向けてもらう
という点で、とても重要な役割を持ちます。
SEO・SNSとの相性が良く、集客の入口になれる
noteの記事は、
- Google検索から読まれやすい
- SNSでシェアされやすい
- プラットフォーム内でおすすめに載ることもある
といった特徴があります。
つまり、noteは
新しい見込み顧客が自然に流入してくる“入口”
になりやすい媒体です。
この入口で、
- 「なんとなく興味がある」状態だった人に
- 悩みの言語化や、考え方の整理を提供し
- 「もっと知りたい」「このサービス気になる」という心理状態をつくった上で
LPに進んでもらう。
この流れが、note × LP戦略の基本イメージです。
note × LP戦略の全体像:役割分担を明確にする
ここからは、もう少し具体的に「何をどこでやるか」を整理していきます。
noteが担う役割
企業noteが担うべき役割は、大きく分けて次の4つです。
- 読者の悩みを言語化する(自分ごと化)
- 課題の背景や構造を理解してもらう
- 解決の方向性を示す(“こういう世界もある”と知ってもらう)
- 企業やサービスへの信頼感・好感度を高める
この時点では、
- まだ申し込ませなくていい
- まだ価格を見せなくていい
というのがポイントです。
「無理やり申し込ませる」のではなく、
「ちゃんと理解したうえで選びたいな」と思ってもらう状態
をつくります。
LPが担う役割
LP側の役割は、シンプルです。
- 「このサービスが何をしてくれるのか」を明確にする
- 「いくらで、どう申し込めばいいか」を明確にする
- 「今申し込んでも大丈夫だ」と安心してもらう
つまり、
- 情報を整理し
- ベネフィットと特徴をしっかり伝え
- 不安を先回りしてつぶし
- CTA(申し込みボタン)へつなげる
ここに徹するのがLPの仕事です。
noteで“感情と理解”をつくり、LPで“決断の後押し”をする。
この役割分担を意識するだけで、コンテンツ設計の迷いがかなり減ります。
noteからLPへつなげやすい記事タイプ
noteの中でも、LPへの導線と相性が良い記事のタイプがあります。
ここでは、代表的な4タイプを整理します。
タイプ1:悩み整理・課題解決型の記事
読者の頭の中を整理してあげるタイプの記事です。
例:
- 「なぜ〇〇の集客は続かないのか?ありがちな3つのつまずき」
- 「SNSからLPに人が流れない理由と、まず見直すべきポイント」
- 「小さなチームがBtoBマーケを始める前に知っておきたいこと」
このタイプのゴールは、
- 「自分の状況はまさにこれだ」と気づいてもらうこと
- 「ちゃんと向き合ったほうがいい課題だ」と理解してもらうこと
です。
読者の悩みを丁寧に言語化し、
課題の構造や「なぜそうなるのか」を整理してあげると、
「じゃあ、具体的な解決策は?」
という気持ちが自然に生まれます。
その先に待っているのがLPです。
タイプ2:行動の必要性を伝える“気づき系”の記事
課題はなんとなく分かっているけれど、
- つい後回しにしてしまう
- 忙しさを理由に手をつけられていない
そんな読者に向けて、
「今、これに向き合っておかないと、あとで大変なことになる」
という“危機感”と“納得”を届ける記事です。
例:
- 「採用広報を後回しにしている中小企業が、3年後に困る理由」
- 「LPを広告だけに頼っていると、いつまで経っても利益が増えない話」
- 「人材教育を“属人のOJTだけ”にしておくと起きがちなこと」
ここでやりたいのは、
- 恐怖を煽るのではなく
- “未来のリスク”を落ち着いて説明し
- 「だから今、準備しておこう」と前向きに思ってもらうこと
です。
その「準備の具体策」として、LPで紹介しているサービス・商品に進んでもらうイメージです。
タイプ3:サービス背景・開発ストーリー型の記事
LPでは伝えきれない想いや背景を、note側で丁寧に描くパターンです。
例:
- 「私たちが“今さらLP制作サービス”を始めた理由」
- 「10年間のクライアント支援で見えてきた、失敗しないWeb施策の条件」
- 「なぜ“安さ”ではなく“長く使えるLP”を目指すのか」
ストーリー記事の役割は、
- 企業や制作者を“信頼できる相手”として感じてもらうこと
- 「この人たちに頼みたい」と思ってもらうこと
です。
同じようなサービスや価格帯のLPが並んでいる中で、
最終的な決め手になるのは「どんな人たちと一緒に仕事をするか」です。
noteは、その“人となり”や“価値観”を伝えるのに最適です。
タイプ4:導入事例・ビフォーアフター型の記事
LPにも事例を載せることはできますが、
noteでじっくりとビフォーアフターを描くことで、説得力は一気に増します。
例:
- 「広告頼みだった〇〇社が、noteとLPで問い合わせ単価を下げるまで」
- 「採用オウンドメディアとLPを組み合わせて“ミスマッチ応募”を減らした話」
構成としては、
- 導入前の状態(悩み・背景)
- なぜその状態になっていたのか
- どんな施策を実施したのか
- 実施のプロセスで起きたこと
- 結果としてどう変化したか
といったストーリーラインで描きます。
記事の最後に、
- 「この事例で活用したLPはこちら」
- 「同じような状況でお悩みの方へのサービス概要はこちら」
という形で、LPに自然な導線を置きます。
note記事の構成テンプレート(LP導線ありバージョン)
ここからは、実際に企業noteを書くときに使える構成テンプレートを紹介します。
そのままコピペしてもらっても大丈夫なレベルで分解します。
1.導入:読者の今の状態を言語化する
- よくある状況や悩みを描写する
- 「自分のことだ」と感じてもらう
- この記事で得られることを明示する
例:
「noteを書いているけれど、LPの数字に変化がない。
そんなモヤモヤを感じている担当者の方も多いのではないでしょうか。」
ここで、「誰に向けた記事か」をはっきりさせます。
2.問題提起:なぜうまくいっていないのか
- 表面的な原因ではなく、構造的な理由を提示する
- 読者の“思い込み”をやさしくほぐす
例:
「noteとLPをそれぞれ“別々の施策”として考えていると、
どうしても『どちらも中途半端』という状態に陥りがちです。」
このパートは、読者の頭の中を整理してあげるイメージです。
3.解決の方向性:note × LP戦略という考え方の提示
- 「そもそも、こう考えるとラクになりますよ」という方向性を見せる
- ここではまだ具体的な手段ではなく“フレーム”を提示する
例:
「noteは“理解と共感をつくる場所”、LPは“決断を後押しする場所”として役割分担する。
このシンプルな設計にするだけで、両者の動きがかみ合うようになります。」
4.具体的なステップ・事例
- ここで、具体的な設計方法・記事の書き方・導線設計を詳しく解説する
- 画像の代わりに箇条書きやステップ形式で整理する
このパートが、読者にとっての「学び」と「価値」の中心になります。
丁寧に書けば書くほど、読者の信頼は高まります。
5.まとめ:要点整理と“読後感”のデザイン
- 「今日お伝えしたことは、次の3つです」といった形で整理する
- 読後にポジティブな一歩を踏み出せるようなメッセージを添える
noteは読みものなので、最後の数行で印象が大きく変わります。
「やらなきゃ…」ではなく、「やってみようかな」と思ってもらえるようなトーンで締めます。
6.LPへの導線:控えめで、でも迷わせない
最後に、LPへのリンクを「選択肢」として置きます。
文例イメージ:
- 「この記事でご紹介した考え方を、実際のLPの構成に落とし込んだ具体例を、こちらでご覧いただけます。」
- 「もし、note × LP戦略を自社にカスタマイズしたい場合は、LPにてサービスの詳細をまとめています。」
- 「すぐに相談したい方に向けて、こちらのページからお問い合わせいただけるようにしています。」
ポイントは、
- 命令形(〜してください)はなるべく避ける
- 読者に“選択権”があるトーンにする
- リンク先で何が分かるのかを一言添える
この3点です。
note × LP戦略を資産に変える「3つの視点」
ここからは、「売上につなげる」という視点で、noteを資産化するポイントを整理します。
視点1:単発ではなく“ライン”で設計する
note × LP戦略をうまく機能させている企業の多くは、
- 「この1本から、あのLPに飛ばしたい」ではなく
- 「この読者に、この順番で読んでいってほしい」
という“ライン設計”をしています。
具体的には、
- 入り口になる「悩み整理」記事
- 課題の背景・構造を解説する記事
- 解決策の選び方を説明する記事
- 「自社はこう考えている」というポジションを示す記事
- 導入事例・ストーリー記事
これらを、
- 記事内リンク
- マガジン機能
- 固定記事(まとめ記事)
などで整理しておき、読者が迷子にならずに辿れるようにしておきます。
視点2:noteに“LPの前提条件”を書いておく
LPでコンバージョンしてもらうためには、
- すでに一定の知識や理解がある
- 問題の重大さを理解している
- いくつかの選択肢がある中で「自分で選びたい」モードになっている
といった“前提条件”があります。
note側でやるべきことは、
- その前提条件を、ひとつずつ満たしてあげること
です。
たとえば、「BtoBのWebマーケ支援サービス」をLPで売りたい場合、
noteで書いておくと良い前提内容は、
- なぜ今、BtoBでもオウンドメディアやLPが必要なのか
- 代理店任せの広告だけに頼るリスクは何か
- 自社にマーケ担当が一人いるだけでは限界がある理由
- 内製化と外注のメリット・デメリット
といった「考える軸」に関する記事です。
これらを読んだ後でLPに来てくれた人は、
“まったくゼロの状態の人”よりも、圧倒的にコンバージョン率が高くなります。
視点3:数字で「どの記事が売上に効いているか」を見る
売上につなげるためには、「なんとなく良さそう」ではなく、
できる範囲で数字も見ていきます。
完璧なトラッキングが難しくても、
- LPの問い合わせフォーム・購入フォームに「どこでこのサービスを知りましたか?」という設問を入れる
- note記事ごとに、LPへのリンクURLにパラメータをつける
- 月ごとに、どの記事からどれくらいLPに遷移しているかをざっくり見る
この程度でも、かなりヒントが得られます。
「読まれている記事」と「売上に貢献している記事」は、必ずしも一致しません。
- PVは多くないけれど、LP遷移率・成約率が高い記事
- 読了率が高く、読者の理解を深めている記事
こうした“地味に効いている記事”を見つけ、
そこに近いテーマを増やしていくことが、「資産化」の近道になります。
BtoB企業・オンライン講座・採用でのnote × LP応用例
ここからは、シチュエーション別の活用イメージをざっくりと紹介します。
自社の状況と重ねて考えてみてください。
BtoB企業のリード獲得 × note × LP
- LP:サービス概要・機能・料金・導入事例をまとめたページ
- note:
- 業界の課題解説記事
- 「なぜ今この領域に投資すべきなのか」を整理する記事
- プロジェクトの進め方や社内説得のコツ
- 担当者・責任者インタビュー
流れのイメージ:
- 検索やSNSからnoteに流入
- 業界課題の整理記事を読む
- 関連noteで、解決の選択肢や失敗パターンを知る
- 「もっと具体的な内容を知りたい」と思ったタイミングでLPへ
- LPでサービスの詳細と、相談窓口を案内
この流れができていると、
LPに来る時点で「サービス導入の前提知識」がある程度揃っているため、
営業・CS側もコミュニケーションが取りやすくなります。
オンライン講座・スクール × note × LP
- LP:講座内容・期間・カリキュラム・受講特典・申込フォーム
- note:
- なぜこのテーマを学ぶ必要があるのか
- 初心者が最初につまずくポイント
- 講座を作るまでの裏側・講師の想い
- 受講生インタビューや学びのレポート
流れのイメージ:
- noteで「学ぶ必要性」と「講師の人柄」を知る
- 具体的なカリキュラムや価格を知りたくなってLPへ
- LPで「この講座でいいかどうか」を判断
高単価・高関与の商品ほど、
この「理解と信頼を積み上げてからLPへ」が効いてきます。
採用・転職希望者向け × note × LP
- LP:採用LP、募集要項、エントリーフォーム
- note:
- 社員インタビュー
- 1日の働き方
- 社内制度の背景
- 会社として大切にしている価値観
流れのイメージ:
- 転職サイトや口コミを見て会社名を検索
- 検索結果にnote記事が出てきて、世界観に触れる
- 「ここで働くのもありかも」と思ったタイミングで採用LPへ
採用の場合は、
「応募数」だけでなく「ミスマッチの減少」も大事なKPIになります。
note × LPで、応募前に“企業との相性”を見てもらえるのは大きなメリットです。
note × LP戦略を始めるときの実務ステップ
最後に、「じゃあ明日から何をすればいい?」という視点で、
シンプルな実務ステップをまとめます。
ステップ1:LPを1枚、基準として決める
最初にやるべきは、
「どのLPにつなげたいのか」を1つ決める
ことです。
- 主力サービスのLP
- フロントエンド商品(体験・資料請求など)のLP
- 採用LP
どれでも構いませんが、まずは1つに絞ります。
ここをぼやかしたままnoteを書き続けると、売上とのつながりが見えにくくなります。
ステップ2:LPを見ながら「前提として必要な理解」を洗い出す
選んだLPを開きながら、
- このLPに来る前に、読者に知っておいてほしいこと
- ここにたどり着くまでに、どんな不安を持っているか
- なぜこのサービスが必要なのかを、どう説明したいか
をメモに書き出してみます。
これが、そのまま「noteに書くべきテーマの素」になります。
ステップ3:note記事のテーマ候補を10本分くらい出す
先ほどのメモをもとに、
- 悩みを整理する記事
- 行動の必要性を伝える記事
- サービス背景を語る記事
- 事例やストーリー記事
といった形で、ざっくり10本分のテーマ候補を出してみます。
ここでは、完璧なタイトルにする必要はありません。
箇条書きでOKです。
ステップ4:1本目は「問題整理+方向性提示」の記事から
いきなり事例やストーリーではなく、
最初の1本は「問題整理+方向性提示」の記事がおすすめです。
この1本目で、
- 読者の悩みを代弁し
- なぜうまくいっていないのかを整理し
- note × LPという考え方があることをチラ見せし
そのうえで、
- 「次の記事で、具体的な設計方法を書きます」
と、シリーズ化の予告をしておきます。
これだけでも、次の記事の読まれ方が変わります。
ステップ5:公開後は「LPへの遷移率」と「読了率」の感覚をつかむ
数字を完璧に追えなくても、
- LPクリック数
- noteのPV・スキ・コメント
- SNSでの反応
をざっくり見ておくだけで、
- どんな切り口が響いているか
- どの温度感の記事からLPに進みやすいか
が少しずつ見えてきます。
この感覚値がたまっていくと、
「次はこういうnoteを書こう」がどんどん楽になっていきます。
まとめ:noteを“優秀な前座”にして、LPの本来の力を引き出す
noteもLPも、それぞれ単体で万能ではありません。
- noteだけでは、いつまで経っても“いい記事だね”で終わってしまう
- LPだけでは、そもそも見てもらう人を集めにくい
だからこそ、
- noteで「理解」「共感」「納得」をじっくり育てる
- LPで「申し込み・購入」の最後の一歩をそっと押す
という役割を分けてあげることが大切です。
そのためのポイントは、
- LPを基準にして、noteのテーマを設計すること
- 悩み整理・気づき・ストーリー・事例といった記事をラインで用意すること
- noteでは“売り込みすぎず”、でもLPへの道をきちんと用意しておくこと
- 数字と感覚の両方から「効いている記事」を見つけて育てていくこと
です。
今日からできる一歩として、
- 既存のLPを1つ選ぶ
- そのLPに来る前に読んでほしいnoteテーマを3つ書き出す
- 1本だけでいいので、「悩み整理+方向性提示」のnoteを書いてみる
ここからスタートしてみてください。
その1本が、
「記事を資産化して売上につなげる」
note × LP戦略の最初の土台になります。