Webマーケターのためのnote活用術|Web制作・Web広告との違い|初心者でも混乱しない整理術
【Webマーケターのためのnote活用術|Web制作・Web広告との違い|初心者でも混乱しない整理術】
Webマーケティングを学び始めたときに、最初にぶつかる壁のひとつが
「Web制作」「Web広告」「Webマーケティング」の違いがよく分からない問題です。
なんとなく違うのは分かるけれど
「言葉で説明してと言われると、うまく言えない…」
というモヤモヤを抱えている方も多いのではないでしょうか。
3つとも「Webに関する仕事」であることは同じなので、最初は全部ごちゃっとして見えてしまいます。
ですが、ここを整理しておかないと
・制作会社に見積もりを出したものの、何を頼むべきか分からない
・広告代理店に相談しても、成果のイメージが持てない
・自社でnoteやSNSを頑張っても、全体の中でどう位置づければいいか分からない
といった状態になりやすくなります。
この記事では、Webの実務に携わる初心者の方でも混乱しないように
「役割の違い」にフォーカスして、Web制作・Web広告・Webマーケティングを整理していきます。
そのうえで
「じゃあ、noteはこの全体像の中で、どんな役割を持たせればいいのか」
という視点もあわせて解説していきます。
難しい専門用語はできるだけ避けながら、現場でそのまま使える考え方としてお届けします。
Web制作・Web広告・Webマーケティングの違いをざっくり整理する
まずは全体像を、一度シンプルに整理してみます。

3つの違いを一文でまとめると、このようになります。
- Web制作=「見た目」と「構造」をつくる仕事
- Web広告=「お金を払って人を集める」仕事
- Webマーケティング=「集客〜販売までの仕組みをつくる」仕事
つまり
Web制作とWeb広告は “手段(パーツ)” であり
Webマーケティングは “全体設計” です。
家づくりにたとえると、次のようなイメージです。
- Web制作 … 家そのものを設計・施工する人
- Web広告 … 「内覧会やチラシで人を呼ぶ」集客担当
- Webマーケティング … どんな家をどんな人に、どんな売り方で届けるかを決める人
どれも大切ですが、役割はまったく違います。
この違いがイメージできるだけで、noteの記事テーマを考えるときや、外部パートナーに依頼するときの判断がぐっとラクになります。
Web制作とは何か|サイト・LP・オウンドメディアを「形」にする仕事
まずは「Web制作」から見ていきます。
Web制作とは、一言でいうと
「WebサイトやLP、オウンドメディアの見た目・構造・動きを作る仕事」です。
具体的には、次のような業務が含まれます。
- サイト全体のデザイン(レイアウト・色・フォント)
- 画像・バナー・アイコンなどの制作
- コーディング(HTML / CSS / JavaScriptなど)
- WordPressなどCMSの構築・テンプレート設定
- UI/UX設計(使いやすさ・分かりやすさの設計)
- スマホ対応(レスポンシブデザイン)
「見える部分」を形にする仕事が中心です。
Web制作の目的は「読みやすく・使いやすい器を作る」こと
Web制作の本質的な役割は
「ユーザーにとって読みやすく、使いやすく、迷わない器を作ること」です。
例えばこんな状態を目指します。
- どこに何が書いてあるか、すぐ分かる
- スマホでもストレスなく読める
- ボタンやリンクが押しやすい
- 企業イメージやブランドイメージが伝わる
ここが整っていないと、どれだけ良い情報や商品があっても、読者は途中で離脱してしまいます。
一方で、Web制作だけでは「人を連れてくる」ことはできません。
とても美しいサイトが出来上がっても
そこにアクセスが集まらなければ、成果は生まれないからです。
ですから、Web制作は
- “器としての役割” はとても重要だが
- “集客の仕組み全体” を作っているわけではない
という理解をしておくと整理しやすくなります。
Web広告とは何か|お金を払って「一気に人を集める」役割
次は「Web広告」です。
Web広告とは
「広告費をかけて、短期間でWebサイトやLPに人を集める施策」のことです。
代表的な広告には、次のようなものがあります。
- Google広告(検索結果やディスプレイに表示される広告)
- Meta広告(Instagram / Facebook の広告)
- X(旧Twitter)広告
- YouTube広告
- リターゲティング広告(過去にサイトに来た人を追いかける広告)
いずれも、「お金を払うことで、特定のユーザーに対して露出の枠を買う」ものです。
Web広告の本質は「アクセスを増やすこと」
Web広告の役割を一言でまとめるなら
「短期間でアクセスを集めること」です。
たとえば、新しい商品サービスをリリースしたときに
- まずは知ってもらいたい
- サイトに人を連れてきたい
- 認知を一気に広げたい
こういった目的でWeb広告が使われます。
ただし、広告は“人を連れてくる”ことには長けていますが
- 連れてきた先のLPが分かりづらい
- 商品の魅力が伝わらない
- 問い合わせ導線が弱い
といった状態だと、どうしても成果が頭打ちになります。
つまり、Web広告は「集客の一部分」であり、それだけでマーケティングが完結するわけではないということです。
Webマーケティングとは何か|集客〜販売までの「全体設計」を行う仕事
そして最も全体に関わるのが「Webマーケティング」です。
Webマーケティングとは
「インターネットを活用して、見込み顧客との接点をつくり、信頼関係を築き、購入・申し込みにつなげる仕組みを設計すること」です。
ここまで聞くと少し堅く感じるかもしれませんが、やっていることは次のような流れです。
- どんなお客様に届けたいのかを明確にする(ターゲット・ペルソナ)
- お客様がどんな言葉で調べているのかを理解する(キーワード・検索意図)
- どの媒体をどう組み合わせて使うか決める(SNS・note・ブログなど)
- 何をどの順番で読んでもらうか設計する(導線づくり)
- 実際に記事やLPを作り、反応を見ながら改善する
ここには、Web制作やWeb広告も含まれますが、それはあくまで「全体設計の中の一要素」です。
Webマーケの視点を持つと、全部がつながる
Webマーケの視点を持つと
- なぜ今、noteを書くのか
- なぜそのテーマで記事を書くのか
- なぜこのタイミングで広告を出すのか
- なぜこの構成でLPを作るのか
といった「理由」が明確になります。
言い換えると
Webマーケティング=「オンライン上での営業戦略を考えること」
とも言えます。
ここを理解しておくと
noteの1本1本の記事が「バラバラな発信」ではなく
「売上や問い合わせにつながる流れの一部」として見えるようになります。
初心者が混乱するポイントと、シンプルな整理の仕方
ここまで読んで
「なんとなく違いは分かってきたけれど、実務になるとまだごちゃっとしそう…」
という方もいると思います。
そこで、初心者がよくつまずくポイントを、さらにシンプルに整理しておきます。
似た言葉が多すぎて、境界線が分からない
現場では、こんなことが起きがちです。
- 制作会社が「マーケも見ますよ」と言ってくれる
- 広告代理店が「LPの改善もやります」と提案してくる
- マーケ会社が「制作から広告運用まで全部やります」と名乗る
どこまでが制作で、どこからがマーケティングなのか。
肩書きだけ見ていると、境界線がますます分からなくなります。
ここで大事なのは「肩書きではなく、役割で見る」ことです。
- その会社は、“何をどこまで見てくれるのか”
- 自社として、“どこをお願いしたいのか”
この2点から整理すると、判断がしやすくなります。
「料理」にたとえると、一気に理解が進む
3つの領域を料理にたとえると、次のように整理できます。
- Web制作 = キッチン・器・盛り付けを整える人
- Web広告 = お客様を店に呼ぶ人(チラシ・広告担当)
- Webマーケ = お店全体のコンセプト・メニュー・価格・集客導線を考える人
どれも大事ですが、役割は違います。
新しくレストランを始めるときに
「内装をどうするか」「広告をどこに出すか」よりも先に
「どんなお客様に、どんな価値を届ける店にするか」を決めるはずです。
Webマーケティングとは、まさにこの「設計の部分」を担う仕事です。
noteはWebマーケの「中心」にできる|制作・広告とのつなぎ方
ここからは
「じゃあ、noteはこの全体の中でどんな役割を持てるのか」
というテーマを深掘りしていきます。
結論から言うと、初心者にとってのnoteは
Webマーケティングの“入口”であり、“中心”にもなりうる媒体です。
noteでできること(初心者目線で整理)
noteでできることを、Webマーケの流れにそって整理してみます。
- 【認知】
記事がnote内でおすすめ表示される
SNSでシェアされる
検索から読まれる - 【興味・関心】
専門性や考え方が伝わる記事を書く
ノウハウ・事例・ストーリーをまとめる - 【信頼】
継続して発信することで、読者が「追いかけてくれる」状態になる
プロフィールやマガジンで「どういう人か」が分かる - 【行動(CV)】
記事末尾からLPや問い合わせフォームに誘導する
無料資料請求やメルマガ登録につなげる
つまり、noteだけで
「見つける → 学ぶ → 好きになる → 行動する」
という一連の流れを“かなりのところまで”カバーできます。
Web制作・Web広告との関係
ここで、先ほどの3領域との関係性も整理しておきます。
- Web制作 …
自社サイトやサービスLPをしっかり作り込む。
noteからの流入を受け止める「公式の受け皿」。 - Web広告 …
特定の記事やLPに対して、一気にアクセスを流したいときに使う。
noteの記事を「広告の着地ページ」として活用することも可能。 - note …
日々の発信・信頼づくり・SEO対策を兼ねた“ハブメディア”。
SNSと公式サイトの「橋渡し」になる存在。
初心者のうちは
いきなり大規模なWeb制作や広告運用から入るのではなく
まずnoteで「発信の型」を作り、読者との接点を育てていくほうが負担もリスクも小さくなります。
初心者でも迷わない「noteの立ち位置」の決め方
ここからは、実際にnoteを運用していく際の考え方を、もう少し具体的にしていきます。
ステップ1:自社のWebまわりをざっくり棚卸しする
まずは、現在の自社(または自分)のWeb環境を、ざっくり整理します。
- 公式サイトはあるか
- LP(商品・サービス専用ページ)はあるか
- SNSは何を使っているか
- メルマガやLINEなど、継続的な接点ツールはあるか
- noteやブログは運用しているか
この棚卸しをするだけで
「今は、広告より先に整えるべき場所がありそう」
「noteを“足りていない部分”にあてられそう」
といった気づきが出てきます。
ステップ2:noteに「役割」を1つ決める
次に、noteにどんな役割を持たせるかを決めます。
例えば、こんな決め方があります。
- 「初心者向けの解説記事をまとめる場所」にする
- 「事例インタビューや導入ストーリーを紹介する場所」にする
- 「自社の思想や企画の裏側を伝える場所」にする
もちろん、最終的には複数の役割を持たせてもOKですが
最初のうちは「1つの軸」に絞っておくと、テーマ選びに迷いづらくなります。
ステップ3:1本1本の記事を「導線の中のピース」として設計する
noteの1本1本の記事を、単発のアウトプットではなく
「全体の導線の中のピース」として設計してみてください。
例えば、次のようなつながり方です。
- 初心者向けの“やさしい解説記事”から読み始めてもらう
- 興味を持った人が、“具体的な事例記事”を読む
- 「自社に当てはめたらどうだろう」と思った読者が、問い合わせページに進む
このように、note内の記事同士をリンクでつなぐだけでも
簡易的な「Webマーケの導線」ができあがります。
具体例|noteで発信を始めた企業担当者のケース
ここからは、一般的なケースとして
企業の広報・営業・IT担当者がnoteを活用し始めた例をイメージしながら、より具体的に見ていきます。
ケースA:BtoBサービス企業(SaaS / システム開発など)
【よくある悩み】
- 公式サイトはあるが、サービス説明が難しくて読まれにくい
- 資料請求までは遠く、問い合わせ件数が伸びない
- セールスとの距離があり、「Webからのリードが弱い」と言われる
【noteの役割】
- 「導入ストーリー」や「お客様の変化」を分かりやすく伝える場所
- 社内の企画・開発メンバーの想いを言語化する場所
- 検索されやすいキーワードで“やさしい解説記事”を書く場所
【具体的な記事例】
- 「Webマーケ初心者のための〇〇活用入門」
- 「導入1年で現場がどう変わったか?」インタビュー記事
- 「資料ダウンロード前に知っておきたい、課題整理のチェックリスト」
こうした記事は、広告だけでは伝えきれない“温度感”まで乗せることができます。
初心者でもできる「note×Webマーケ」実践ステップ
ここまでの内容を踏まえて
「じゃあ明日から何をすればいいのか」
という実務レベルのステップを整理します。
ステップ1:1枚の紙に「全体像」を書き出す
まずはノートやメモに、ざっくりと次のような図を書いてみてください。
- 左側:SNS(X / Instagram / 公式LINEなど)
- 真ん中:note(複数の記事)
- 右側:公式サイト・LP・問い合わせフォーム
そして矢印で
SNS → note → 問い合わせ
という流れを描いてみます。
これだけでも
「noteは真ん中で信頼をつくる役割なんだな」
という感覚がつかめてきます。
ステップ2:noteで書くテーマを3〜5個決める
次に、noteで書いていくテーマを3〜5個決めます。
- 初心者向けの基礎解説(Webマーケティングとは/SEOとは など)
- 自社サービスの活用事例・お客様の声
- よくある質問への丁寧な回答
- 業界のトレンドや、担当者が感じている課題感
- 社内メンバーの想いやストーリー
この「テーマの棚」ができるだけで、ネタ切れしにくくなります。
ステップ3:1本目の記事は「一番やさしい基礎解説」にする
最初の1本目のnoteは
- 「Webマーケティングとは?初心者でも分かる超やさしい基礎解説」
- 「なぜ今、Web集客に取り組む必要があるのか」
のような、「入口としての基礎記事」がおすすめです。
ここで
- 専門用語をかみ砕いて説明する
- 日常レベルの例え話を入れる
- 読者の不安に寄り添うトーンで書く
という“スタイル”を作っておくと
その後の記事も同じトーンで書きやすくなります。
ステップ4:記事末尾に「次に読むべき記事」への導線を1つだけ置く
記事の最後には、必ず1つ「次の一歩」を置いておきます。
- 関連するnote記事へのリンク
- 公式サイトの「サービス概要ページ」へのリンク
- お役立ち資料ダウンロードページの案内
ここで大事なのは、選択肢を増やしすぎないことです。
リンクが4つも5つも並んでいると、読者は迷ってしまいます。
「次に進んでほしい場所」を1つ、せいぜい2つに絞って案内するだけで、行動率は上がります。
まとめ|違いが分かると、noteの“立ち位置”がクリアになる
最後に、本記事のポイントを整理します。
- Web制作は「見た目・構造を作る仕事」
- Web広告は「お金を払って人を集める仕事」
- Webマーケティングは「集客〜販売までの仕組みをつくる仕事」
そして
- noteは「信頼を育てるストック型の発信媒体」であり
- SNSと公式サイトの“橋渡し役”として、とても相性が良い
という位置づけになります。
初心者のうちは、つい
「とりあえずサイトを作る」
「とりあえず広告を出す」
「とりあえずnoteを書いてみる」
という順番で動きがちです。
ですが、本来の順番は
1.誰に、どんな価値を届けたいかを整理する(Webマーケティング)
2.その価値を分かりやすく伝える場所としてnoteを整える
3.必要に応じて、Web制作やWeb広告を組み合わせていく
という流れのほうが、ムダなく成果につながります。
noteは、初心者がWebマーケティングの感覚を身につける「実験の場」としても、とても優秀な媒体です。
- 読者の反応を見ながらテーマや構成を変えてみる
- プロフィールや導線を少しずつ整えていく
- 反応の良かった記事を起点に、LPや資料を作ってみる
こうした小さなトライを積み重ねることで、自然と「Webマーケティングとは何か」が体感として分かるようになっていきます。
この記事が、
「Web制作」「Web広告」「Webマーケティング」の違いにモヤモヤしていた方が
少しでもスッキリ整理できるきっかけになっていたら嬉しいです。
そして、あなたのnoteが
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