Webマーケターのためのnote活用術|読まれる文章の“型”|初心者でも整う書き方
noteを始めたばかりの人の多くが、同じ壁にぶつかります。
「なんとなく書けるけれど、読み返すとグチャッとしている気がする」
「書いているうちに話があちこち飛んで、何を伝えたかったのか分からなくなる」
「自分ではがんばって書いたけれど、読者からすると読みにくいのかもしれない」
こうした悩みは、決して文章センスの問題ではありません。
ほとんどの場合、「文章の型(構造)がないまま書いていること」が原因です。
文章は、感性だけで書くものではなく、「型」に沿って組み立てることで、誰でも読みやすく整えることができます。
特に、Webマーケターとして企業noteを運用するのであれば、読まれる文章の型を持っているかどうかで、成果が大きく変わります。
この記事では、
Webマーケターのためのnote活用術として、
- 読まれる文章の“基本の型”
- noteと相性の良いストーリー型・ナレッジ型
- 初心者でも整う書き方のステップ
- 企業note(広報・採用・営業)での具体的な使い方
をまとめて解説していきます。
「文章が苦手」「構成がいつもバラバラになる」という方でも、今日からそのまま使える内容にしていますので、安心して読み進めてください。
Webマーケターのためのnote活用術と“読まれる文章の型”
企業としてnoteを活用する場合、ただ「書ける」だけでは足りません。
読んでもらい、理解してもらい、好意や信頼につなげていく必要があります。
そのために欠かせないのが、「読まれる文章の型」です。

企業noteに求められる文章クオリティとは
企業noteに求められる文章は、文豪のように美しい文章でも、コピーライターのように尖ったコピーでもありません。
求められているのは、次のような文章です。
- 誰が読んでも内容がスッと頭に入る
- 途中で迷子にならず、最後まで読み切れる
- 言いたいことが明確に伝わる
- 企業の姿勢や価値観が自然に伝わる
つまり、
「伝えたいことが整理されていて、読みやすいかどうか」
ここが最も重要になります。
この「整理」と「読みやすさ」を支えてくれるのが、文章の型です。
なぜnoteには文章の“型”が必要なのか
同じテーマで書いたとしても、「型」があるかどうかで読みやすさは大きく変わります。
型がある文章のメリット
文章の型を使って書くと、次のようなメリットがあります。
- 話がまとまりやすくなる
- 何から書けば良いか迷わない
- 書くスピードが上がる
- 読者がストレスなく読める
- 言いたいことがブレずに伝わる
- クオリティのバラつきが減る
特に企業noteでは、
- 複数の担当者が書く
- 広報・採用・営業など、用途が多い
- 社内でレビューを回す
といった事情もあるため、
「誰が書いても一定以上の読みやすさになる型」を用意しておくことが、とても大きな安心材料になります。
型がない文章で起こりがちなこと
逆に、型がないまま勢いで書いてしまうと、次のような状態になりがちです。
- 書き進めるうちに話題がどんどん増える
- 結論がどこか分からない
- 同じことを何度も書いてしまう
- 読者が「で、何が言いたかったんだろう?」と感じる
これでは、せっかく良い内容を書いていても、読者に届きません。
noteは「読んでもらえて初めて価値になる媒体」だからこそ、型を持っておく価値が大きいのです。
読まれる文章の“基本の型”3つ|PREP・SDS・問題解決
まずは、ビジネス文章・企業noteと相性の良い「基本の型」を3つ紹介します。
どれもシンプルですが、威力は抜群です。
基本の型1:PREP法(結論 → 理由 → 具体例 → 再結論)
PREP法は、ビジネス文書では王道ともいえる構成です。
noteでも、結論をハッキリ伝えたいときに非常に相性が良い型です。
構造はとてもシンプルです。
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- まとめ・再結論(Point)
たとえば、
「noteを継続するにはテーマのストックが必要です」という内容をPREPで書くと、こんな流れになります。
- 結論
noteを継続するには、テーマのストックが必要です。 - 理由
その場その場でテーマを考えていると、毎回「何を書こう…」と手が止まり、継続が難しくなるからです。 - 具体例
業務中に出てきたお客様の質問や、社内のちょっとした改善事例、日々の気づきをメモしておけば、「どのテーマにするか」を選ぶだけで、すぐに書き始めることができます。 - まとめ
テーマをストックしておくことは、noteを無理なく継続するための強力な土台になります。
PREP法は、
- 結論を先に知りたいビジネス読者
- 時間のない担当者
- 「この記事で何が分かるのか」をハッキリさせたいとき
に、とても使いやすい型です。
基本の型2:SDS法(要点 → 詳細 → まとめ)
SDS法は、プレゼン資料やレポートなどで使われる「要点から話す」型です。
noteでも、サクッと読める情報記事や、短めのまとめ記事に向いています。
構造は次の通りです。
- 要点(Summary)
- 詳細(Details)
- まとめ(Summary)
たとえば、
「企業noteを読みやすくする3つのコツ」という内容をSDSで書くとします。
- 要点
企業noteを読みやすくするコツは、「一文を短くすること」「見出しで流れを整理すること」「箇条書きを活用すること」の3つです。 - 詳細
まず、一文を40〜50文字程度に収めることで、読者の負担がぐっと減ります。
次に、見出しを適切に付けることで、パッと見ただけで記事全体の流れが把握できるようになります。
最後に、説明が複雑になりそうな部分は箇条書きにすることで、情報が整理されて理解しやすくなります。 - まとめ
この3つを押さえるだけで、企業noteは一気に読みやすくなり、最後まで読んでもらえる確率が高まります。
SDS法は、
- ポイントを短時間で伝えたいとき
- 「まとめ系」「ハウツー系」のnote
- 社内共有・レポート的な記事
といった場面で、とても役立つ型です。
基本の型3:問題解決の型(課題 → 原因 → 解決策 → 行動)
読者の悩みを解決する「お役立ち記事」を書くときに使いやすいのが、問題解決の型です。
noteでノウハウ記事を書く場合、この構造がもっとも王道と言っても良いでしょう。
構造は次の通りです。
- 読者の悩み・課題の提示
- その課題を生んでいる原因の整理
- 解決策の提示
- 解決に向けての具体的な行動ステップ
たとえば、
「noteを継続できない」という悩みをテーマにした場合、こうなります。
- 課題
noteを書こうと思っても、なかなか続かない。
ネタ切れやモチベーションの低下で、更新が止まってしまう。 - 原因
多くの場合、「文章力がない」からではなく、「テーマのストックがない」「書く時間が決まっていない」など、仕組みの問題が原因です。 - 解決策
テーマのストックを作ることと、書く時間を固定すること。
この2つを整えるだけで、継続のハードルが大きく下がります。 - 行動
まずは、日々の業務や会話から「記事にできそうな気づき」をメモしていきましょう。
同時に、「週1回、火曜の午前中はnoteを書く時間」と決めて、カレンダーに入れておきます。
この型は、
- noteで読者の悩みを解決したいとき
- サービスの専門性をやさしく伝えたいとき
- 企業noteを“お役立ちメディア”として育てたいとき
に、とても強力な構造になります。
noteと相性の良い「ストーリー型」と「ナレッジ型」
noteならではの強みは、「読みもの」としての魅力を出せることです。
その強みを活かすのにぴったりなのが、「ストーリー型」と「ナレッジ型」です。
応用の型1:ストーリー型(起承転結)
ストーリーは、感情が動きやすく、読者の記憶に残りやすい表現方法です。
企業noteでも、
- プロジェクトの裏側
- 社員の成長ストーリー
- サービス誕生の背景
といった記事で、非常によく使われます。
基本構造は、いわゆる「起承転結」です。
- 起:きっかけ・出来事の始まり
- 承:状況や葛藤の説明
- 転:変化・ターニングポイント
- 結:学び・今につながる話
たとえば、
「新しい評価制度を導入するまでのストーリー」を書くときは、
- 起
なぜ評価制度の見直しが必要になったのか。 - 承
現行制度の課題や、社員の声、経営側の悩み。 - 転
改革のために行った議論や試行錯誤、転機になった出来事。 - 結
導入後にどう変わったか、今後どんな組織を目指しているのか。
という流れで書くと、読者も感情移入しやすくなります。
ストーリー型は、
- ブランドの世界観を伝えたいとき
- 採用候補者に「働くイメージ」を持ってもらいたいとき
- 企業の姿勢や文化を伝えたいとき
に、特に効果的です。
応用の型2:ナレッジ型(結論 → 手順 → 解説)
ナレッジ型は、「結論」「手順」「補足解説」の3つで構成する型です。
How-to系、ノウハウ系の記事を書くときに出番が多い構造です。
構造は次の通りです。
- 結論(何をやるのか、何が大事か)
- 手順(ステップで具体的に)
- 解説(背景・理由・応用)
たとえば、
「企業noteのテーマを決める方法」をナレッジ型で書くと、
- 結論
企業noteのテーマを決めるときは、「企業の強み」「読者の悩み」「事例やストーリー」の3つを軸に考えるのがおすすめです。 - 手順
ステップ1:企業の強みや特徴を書き出す。
ステップ2:その強みが役立つ読者の悩みを洗い出す。
ステップ3:実際の事例や社内ストーリーと紐づける。 - 解説
この流れでテーマを決めると、「企業らしさ」と「読者ニーズ」を両立した記事テーマが自然に見つかります。
単なるPRではなく、読者にとって価値のあるコンテンツになりやすいのも特徴です。
ナレッジ型は、
- Webマーケターとしての知見を共有したいとき
- 社内ノウハウ・手順を外部向けに再編集するとき
- BtoB向けの解説記事をnoteで発信したいとき
に、とても頼りになる型です。
初心者でも整う「書き方のステップ」
ここからは、実際に記事を書くときの「進め方」をステップで整理します。
型が分かっても、「どうやって書き始めればいいの?」となりがちなので、手順として落とし込みます。
ステップ1:テーマとゴールを一文で決める
まず、一番最初にやるべきことは「今日書くテーマ」と「この記事のゴール」を一文で決めることです。
- テーマ例
「企業noteで使える文章の型を紹介する」 - ゴール例
「初心者でも、明日から型を使ってnoteを書ける状態になってもらう」
この“ゴールの一文”が決まっていれば、途中で話がブレにくくなります。
ステップ2:どの型を使うか決める
次に、今日のテーマにはどの型が合うかを決めます。
- 読者にハッキリ結論を伝えたい → PREP法
- 手短に要点をまとめたい → SDS法
- 読者の悩みを解決したい → 問題解決型
- ストーリーで伝えたい → ストーリー型
- 手順を解説したい → ナレッジ型
型さえ決まれば、「何から書けばいいか」が一気に明確になります。
ステップ3:見出しレベルで“骨組み”を作る
いきなり本文から書き始めるのではなく、まず見出しだけを箇条書きで出していきます。
たとえば、この記事なら、
- なぜ型が必要なのか
- PREP・SDS・問題解決型の説明
- ストーリー型・ナレッジ型の説明
- 実際の書き方ステップ
- 企業noteでの活用例
- まとめ
といった「骨組み」を先に作っています。
企業noteの場合、
この骨組みを社内で共有してから本文を書くと、レビューもしやすくなります。
ステップ4:各見出しの中身を“型”に沿って埋める
見出しごとに、選んだ型をあてはめて書いていきます。
たとえば、
- 「PREP法の説明」の見出しでは、
結論 → 理由 → 具体例 → まとめ - 「noteを継続する方法」の見出しでは、
課題 → 原因 → 解決策 → 行動
このように、
「見出し」×「型」の組み合わせで、本文を埋めていきます。
ステップ5:最後に“読みやすさ”だけをチェックする
書き終わった後は、次の観点だけをチェックします。
- 一文が長すぎないか
- 主語と述語が離れすぎていないか
- 同じことを繰り返していないか
- 見出しを読んだだけで、内容がなんとなく分かるか
- 改行が少なすぎて、文字の塊になっていないか
細かな言い回しよりも、
「読者の頭にスッと入るかどうか」を優先して調整するのがおすすめです。
企業noteで“型”を活かす具体例|広報・採用・営業
ここからは、Webマーケターの方が実際に使いやすいように、用途別に「型の使い方」をイメージしていきます。
広報向け:企業の取り組み紹介記事
広報目的の記事では、企業の取り組みや姿勢を伝えることが中心になります。
おすすめの構成は、
- 問題解決型 × ストーリー型のミックス
です。
例:
「リモートワーク制度を導入するまでの話」
- 課題
コロナ禍で働き方の見直しが必要になった。 - 原因・背景(ストーリー)
社員の声、経営の不安、試験導入の様子。 - 解決策
どのような制度をつくったのか。 - 行動・結果
導入後にどう変わったか、今後の展望。
こうした構成で書くと、制度紹介でありながら、
「企業としてどんな価値観を持っているか」も自然に伝わります。
採用向け:社員インタビュー記事
採用向けの企業noteでは、社員インタビュー記事が定番です。
この場合は、ストーリー型が非常に相性が良いです。
例:
「入社3年目の社員が語る、成長の裏側」
- 起
なぜこの会社に入社したのか。 - 承
入社当初に感じたギャップや苦労。 - 転
乗り越えるきっかけとなった出来事や出会い。 - 結
今どんな働き方をしていて、これから何を目指しているのか。
このストーリーに、少しだけPREP要素を入れて、
- 結論
この会社で「〇〇な人」が成長しやすい。
といったメッセージを載せると、採用ターゲットにも刺さりやすくなります。
営業向け:導入事例・お客様インタビュー記事
営業向けの記事では、「導入事例」をnoteで発信するケースが増えています。
この場合は、問題解決型がとても強い構成です。
例:
「〇〇社が問い合わせ対応時間を50%削減できた理由」
- 課題
導入前に抱えていた問題(例:問い合わせ対応が属人化していた)。 - 原因
なぜその問題が起きていたのか。 - 解決策
どのようにサービスを導入し、どのポイントに注力したのか。 - 結果
導入後にどのような変化が出たのか。 - 学び・まとめ
同じ課題を抱える企業へのメッセージ。
この構造は、読者である見込み顧客にとって、
「自分の会社にもあてはまりそうか」をイメージしやすく、営業面でも非常に有効です。
読まれるnote文章のための細かいテクニック
型に加えて、読みやすさを高めるための小さな工夫も押さえておきましょう。
一文は40〜50文字を目安にする
一文が長くなるほど、読む側の負担は増えます。
スマホで読む読者も多いnoteでは、特に一文の長さに気を配ると効果的です。
- 一文が長くなったら、2つに分ける
- 接続詞を減らしてシンプルにする
この2点だけでも、読みやすさはぐっと変わります。
箇条書きは“整理のための道具”として使う
情報が多くなりそうな場所は、積極的に箇条書きを使いましょう。
- メリット・デメリット
- 手順・ステップ
- ポイントのまとめ
などは、箇条書きにすると一気に整理されて見えます。
「背景 → 理由 → 具体例」のセットで書く
説明が薄いと伝わらず、説明がくどいと読まれません。
ちょうど良いバランスを作るコツは、
- 背景(なぜこの話をするのか)
- 理由(なぜそう言えるのか)
- 具体例(イメージしやすくする)
をセットで書くことです。
これを意識するだけで、説得力と読みやすさが両立しやすくなります。
読まれない文章に共通するNGパターン
最後に、初心者が陥りがちなNGパターンも整理しておきます。
- 結論が最後まで出てこない
- 見出しがなく、ただ長文が続いている
- 1文が極端に長い
- テーマが途中であちこちに飛ぶ
- 自分の話だけで終わり、読者の視点が抜けている
- 難しい専門用語だらけ
- 改行が少なく、画面が文字の塊になっている
これらはすべて、「型」と「読みやすさの意識」で改善できます。
文章の型を身につける簡単なトレーニング
最後に、文章の型を自分のものにするための、簡単な練習方法も紹介します。
- 「結論だけ」を3分で書く練習をする
- PREP法で、日々の気づきを短くまとめてみる
- 他人のnoteを読んで、「これはどの型になっているか」を分析する
- 週に1本、「型を意識して書くnote」を決める
- 社内の文章(メール・資料)でも、型を意識して書いてみる
文章の型は、一度覚えたら一生使えるスキルです。
最初は意識して使いますが、ある時点から「無意識に型通り書ける」状態になっていきます。
まとめ|読まれる文章は“型”で整えられる
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 読まれないのは“文章力不足”ではなく、“型がないこと”が原因になりやすい
- Webマーケターのためのnote活用術では、「読まれる文章の型」を持つことが重要
- PREP法・SDS法・問題解決型は、企業noteで必ず役に立つ基本の型
- ストーリー型・ナレッジ型は、noteならではの強みを活かせる応用の型
- テーマとゴールを一文で決め、見出しと型で骨組みをつくると、初心者でも整った文章になる
- 広報・採用・営業など、目的に応じて使う型を選ぶことで、成果につながる企業noteになる
- 一文の長さ・箇条書き・背景と理由と具体例のセットを意識すると、読みやすさがさらに向上する
noteは、「上手い人だけが活躍できる場所」ではありません。
むしろ、
- 読者のことを考えて構成された文章
- 等身大で、誠実に書かれた文章
が、長く読み続けられる媒体です。
今日から、
- テーマとゴールを一文で決める
- どの型で書くかを先に決める
この2つだけでも実践してみてください。
それだけで、あなたのnoteは、ぐっと“読まれる文章”に近づいていきます。